世界を魅了するチベット

著者 : 石濱 裕美子
出版社 : 三和書籍
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書籍詳細情報

  • カテゴリー :
    社会・思想・哲学・宗教
  • 言語 :
    日本語
  • 出版日 :
  • ページ数 :
    276 ページ
  • サイズ :
    17,030 KB
  • ISBN :
    9784862510778
  • 関連印刷ISBN :
    9784862510778

説明

石濱 裕美子 著
四六判 並製 259頁
2000円+税
ISBN978-4-86251-077-8 C3022

白人少年とラマ僧の幸せな出会い―ラドヤード・キプリングのノーベル文学賞受賞作『少年キム』は、少年キムの魂の成長の物語である。シャーロック・ホームズは『空家の冒険』で、シャーロキアンから「大空白期」と呼ばれるその間、チベットにいたことを語る。シャングリラ伝説の始まりである『失われた地平線』。ヒッピーのバイブル『チベットの死者の書』。現在も世界中で新たな「キム」たちがチベット僧に出会い、その教えから成長していく。

目次

序論 チベット仏教の普遍的性格
─モンゴル人・満洲人から西洋人まで─

●オリエンタリズム論の浅薄
●モンゴル帝国と満洲帝国のチベット仏教への帰依
●西洋人とチベットとの遭遇

第一部 小説の中のチベット─20世紀前半のチベット・イメージ

第一章 白人少年とラマ僧の幸せな出会い
─『少年キム』─

●キプリングの仏教理解
●黄金郷チベット
●グレート・ゲームとパンディットの献身
●白人少年とラマ僧の幸せな出会い

第二章 ホームズの臨死体験
─『シャーロック・ホームズの帰還』─

●探検家たちの世紀
●スピリチュアリズムの聖地
●ホームズの臨死体験の物語

第三章 シャングリラ伝説の始まり
─『失われた地平線』─

●ヒルトンのシャングリラ
●チベットの隠れ里伝説
●ペロー神父のモデル
●コンウェイは誰なのか

第四章 ヒッピーのバイブル
─『チベットの死者の書』─

●エヴァンス・ベンツの『死者の書』
●アメリカ人と『チベットの死者の書』
●臨死体験と『死者の書』
●現代人の死

第二部 現代欧米社会とチベット仏教

第五章 伝統と先進のアイコン
─ダライ・ラマ十四世

●観音菩薩ダライ・ラマ
●世界を慈しむダライ・ラマ十四世
●ダライ・ラマの三つの立場
●ダライ・ラマに共鳴する国際社会
●知識人たちのチベット

第六章 現代の「キム」たち

●現代の釈尊伝 ジーナ・ラチェフスキー
●ニューヨークのチベット僧 ロバート・サーマン
●科学と仏教の架け橋となったフランス人 マチウ・リカール
●虚飾の街の求道者 リチャード・ギア

第七章 「立ち上がれ!」
─チベタン・フリーダム・コンサート─

●アダム・ヤウク「菩薩戒」
●チベタン・フリーダム・コンサート
●パティ・スミス「一九五九年」
●U2「ONE」
●ビョーク「独立を宣言せよ!」
●スティング「あなたの愛を送って」
●マドンナ「バカになれ」

第八章 バーチャル・チベット
─映画の中のチベット─

●『ゴールデン・チャイルド』(The Golden Child)一九八六年 米
●『リトル・ブッダ』(Little Buddha)一九九三年 米
●『クンドゥン』(Kundun)一九九七年 米
●『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
(Seven Years In Tibet)一九九七年 米
●『シュウシュウの季節』(Xiu Xiu)一九九八年 米
●『風の馬』(Wind Horse)一九九八年 米
●『キャラバン』(Himalaya)一九九九 仏
●『ザ・カップ 夢のアンテナ』(The Cup)一九九九年 豪・ブ
●『バレット・モンク』(Bulletproof Monk)二〇〇三 米
●『二〇一二』(2012)二〇〇九 米
●画面のすみの?チベット?

結論 チベット文化が現代に持つ意味

●西洋とチベットの関係年表
●関連文献

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